名称 越川温泉
場所 北海道斜里郡斜里町町
入浴料 200円(清掃協力金として)
入湯日 97年9月
越川温泉
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  知床半島の付け根、国道344号線沿いにあり、斜里市街から根北峠に向かう途中、左側に入り口がある。目印はタイヤが積み上げられてる所。
 しっかりした建物で、町の人が大切にしているのがわかる。男女別脱衣所に休憩室もあり、ゆっくりできる。浴室は2ヶ所に分かれているが、壁が壊れたのか中は繋がっていた。加水しているが、源泉掛け流しの温泉で、浴槽から常にお湯が溢れている。少し熱めの温泉。
 休憩室は広く、ソファーもあり、湯上がりにのんびりするのに気持ちがいい。地元にあれば何度も訪れたいと思う温泉でした。
 温泉の近くには有名な越川橋梁がある。今は国道に分断されているが、元は10連アーチ式の橋梁で、全長147m、高さ20mあった。昭和14年に着工完成した橋で、当時のコンクリート建築技術を伝える建造物として文化庁登録有形文化財に指定されています。戦前に斜里から標津に鉄道を敷く計画で、斜里〜越川間は昭和32年に根北線として開通したが、越川橋梁までは線路は延びず、昭和45年には根北線も廃線されることになる。最後まで一度として使われることのなかった越川橋梁は、その下を走っていた国道244号線の拡張工事で橋梁が2本撤去されることになり、現在のような姿になった。その工事はタコ労働と呼ばれる過酷なものだったらしく、囚人や強制連行された朝鮮人らが当てられたのだそうです。そうして、この橋の中には人柱が使われているという悲しい話もあり、戦前の悲しい歴史を今に伝えています。